東名高速夫婦死亡事故~理不尽な迷惑をかけられた場合の対処方法|クレーム対応ドットコム公式サイト

2017-12-05

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東名高速夫婦死亡事故~理不尽な迷惑をかけられた場合の対処方法

東名高速夫婦死亡事故~理不尽な迷惑をかけられた場合の対処方法


2017年6月に東名高速道路で起きた、ワゴン車がトラックに追突され夫婦が死亡した事故。道路上で夫婦の車を無理やり停止させた男は逮捕されましたが、「許せない」と理不尽な思いにとらわれた人も多いではないでしょうか。

日常生活のなかで突然、理不尽な迷惑をかけられた場合、クレーム対応の視点からどのような行動をすればよいのか考えてみます。

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悪質極まりない東名の夫婦死亡事故、どう避けるか

事故は、被害者ら家族4人の父親が、パーキングエリアで道路をふさぐように駐車していた加害者の男を注意したことが発端となりました。男はそのことを逆恨みし、被害者らが高速道路に入ると執拗に後を追いかけてきて、さらに被害者の車の前に出て走行を妨害します。

追い越し車線で進路をふさがれた被害者は、やむなく車を停止。そして加害者に引きずり出され、高速道路上で口論をしていたところ、被害者の車に後継車のトラックが激突。両親がはねられて死亡するという痛ましい結果になりました。

加害者の行為は非常識かつ身勝手で、決して許されるものではありません。ルールを破る悪質な人間のせいで、ルールを守る人が被害に遭ってしまった。あまりに理不尽です。このような加害者と遭遇してしまったことが、被害者にとっては非常に気の毒な出来事でした。

では、もし自分が同じような立場に立たされた時、最悪の事態を避けるためにどう行動するべきでしょうか。

第一に、非常識な人には「関わらない」「近づかない」

実際にその状況に遭遇してみなければわかりませんが、最悪の事態を回避するためにできることはあったのではないかと想像できます。

まず、事件の発端と見られる、パーキングエリアでのトラブル。被害者の父親は加害者のマナー違反を注意しましたが、これがまずい対応でした。他人のマナー違反を見れば誰でも嫌な気持ちになりますし、正義感の強い人なら見過ごせないかもしれません。特に子供と一緒の時には、マナー違反を注意したほうが教育的にいいと考える人もいるでしょう。

しかし、相手がどのような人かもわからないのに注意することは大きなリスクです。今回のように、パーキングエリアで枠外に車を停めているような人は、そもそも「常識の通用しない相手」である可能性は高いといえます。そんな相手に正論を話してもダメ。会話が成り立たないどころか、逆上させる恐れがあります。

とはいえ、多くの人に迷惑をかけている人間を見過ごすのも後味が悪いもの。そこでこの場合は、直接相手と接触するのではなく、高速道路の管理者か警察に連絡し、注意してもらうのが最善の策といえます。

スマホやドライブレコーダーで録画し、警察に連絡を

次に、走行中に煽り運転や進路妨害をされた場合。ここでもやはり相手に付き合ってはいけません。進路妨害をされて逃げられないという状況になったら、追い越し車線ではなく、一番左側の走行車線側の路側帯に停めて、後継車の追突を避けるべきです。

車を停めたら相手に威嚇されたり窓ガラスを叩かれたりするかもしれませんが、ドアをロックして決して外には出ないこと。速やかに110番をして警察の到着を待ちましょう。

煽られてトラブルになりそうになった時点で警察に連絡をするのもよいでしょう。同時にドライブレコーダーやスマートフォンのカメラで動画を撮影し、証拠を残しておくようにします。1人で運転している場合には難しいのですが、同乗者がいれば、同乗者に通報や動画撮影をお願いできます。証拠の動画があり、明らかな危険運転行為が認められれば後からでも逮捕につながるケースもあります。

理不尽な危機に遭遇した場合、クレーム対応の基本と同じように自分の安全を確保することを最優先とする

簡単にまとめると、理不尽な状況を見たときや危機に遭遇した時には、

(1)まず自分や家族などの安全を確保する行動が最優先
相手と接触しない、その場から離れる・逃げる、やりすごす

(2)その上で、理不尽な状況を排除する手段を講じる
権限や責任のある第三者に対応を依頼する、警察などに届ける

この順番を違えると、命の危険に至る場合もあるということです。

交通トラブルに限らず、自分が常識だと思う事が通用しない人は、世の中にたくさんいて、理不尽な事件・事故を起こしています。クレーム対応の場でも異常と感じてしまう相手に遭遇することがありますが、クレーム担当者は上記の作法を必ず遵守して、自分の身を守っています。ぜひ参考になさってください。


 

この記事を監修をしたのは
地村健太郎(ちむらけんたろう)
地村健太郎(ちむらけんたろう)
株式会社C-SOS
代表取締役社長
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